プロネクサス懸賞論文
第13回プロネクサス懸賞論文

資本市場の健全な発展に寄与することを目指し、2009年度から開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。
「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案」というテーマに対して、部門T(個人または2名)に5本、部門U(大学生グループ)に5本、計10本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、部門Uで優秀賞1本の論文を選定いたしました。一方、残念ながら部門Tでは受賞該当作がありませんでしたが、特別に努力賞を設け、1本の論文を選定いたしました。

審査結果

部門U
(大学生
グループ)
優秀賞 一橋大学 円谷昭一ゼミナール
(今村 遥香、天野 翔太、岡野 航大、小川 千穂、片柳 英鵬、加藤 海斗、細井 雄介、吉崎 伽音、渡邉 安理沙)
「日本の社外取締役の報酬と能力・職責の問題提起と改善提言〜米国及び主要国との比較調査〜」

部門T
(個人
または2名)
努力賞
(※特別に設定)
池田 莉彩(法政大学 キャリアデザイン学部 4年)
「監査上主要な検討事項(KAM)の開示実態と課題 ― 強制適用後のデータを用いた分析 ―」

受賞論文の概要

優秀賞は、今村遥香氏(一橋大学・円谷昭一ゼミナール)を代表とする「日本の社外取締役の報酬と能力・職責の問題提起と改善提言〜米国及び主要国との比較調査〜」であります。本論文は、「社外取締役の報酬が各自の能力と職責に見合ったものであるか否か」を明らかにすることを研究の目的にしており、「報酬決定の公平性」という公共哲学的な命題にも関連する重要な問題について、検討・考察したものであります。

池田莉彩氏(法政大学キャリアデザイン学部4年)の「監査上主要な検討事項(KAM)の開示実態と課題― 強制適用後のデータを用いた分析 ―」は、KAMが始まった年度の全上場会社を分析対象にし、記載されている個数だけでなく、主題(内容)について分析するために、定性的記述を自ら読み、自ら作成した主題に分類(cording)してデータベースを作成しており、膨大な手間と適切な会計知識の産物であることを評価して、特別(例外的)に「努力賞」といたしました。

授賞式の開催模様

今回は新型コロナウィルス感染症の影響により、授賞式の開催を取りやめといたしました。


審査委員
委員長 千葉商科大学会計大学院 教授
慶應義塾大学 名誉教授
黒川 行治
委   員 会計教育研修機構 専務理事 新井 武広
委   員 早稲田大学商学学術院 教授 川村 義則
委   員 早稲田大学大学院経営管理研究科 教授 小宮山 賢
委   員 株式会社バリュークリエイト パートナー 佐藤   明
委   員 青山学院大学大学院 教授 多賀谷 充
委   員 株式会社プロネクサス 取締役会長 上野 守生
    (敬称略)