プロネクサス懸賞論文
第7回プロネクサス懸賞論文

資本市場の健全な発展に寄与することを目指し、2009年度から開始した「プロネクサス懸賞論文」を本年においても引き続き実施いたしました。このたび、受賞作品が決定いたしましたので、お知らせいたします。
「上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案」※というテーマに対して、5本の論文の応募があり、審査委員会にて厳正かつ多面的に検討を行い、最優秀賞1本、佳作2本の論文を選定いたしました。

但し、実証結果を出すための実証分析は不可。なお、提案を補強するための実証分析を論文の一部に含めることは可。また、IRの具体的な表示方法の工夫を提案することも可とする。

審査結果

最優秀賞 1本
上坂 夏未(うえさか なつみ)
日江井 麻里(ひえい まり)(一橋大学 商学部3年)
「日本における自己株式取得の実態と開示内容改善への提言」
佳  作 2本
河野 直樹(こうの なおき)
岸本 実(きしもと みのる)(一橋大学 商学部3年)
「日本企業は中期経営計画とどのように向き合っていくべきか」

中野 智絵(なかの ともえ)(東京経済大学 経営学部3年)
横田 眞奈弥(よこた まなみ)(東京経済大学 経営学部2年)
「銀行における株式保有の実態とその積極的開示に関する提案」

要旨

最優秀賞は、上坂夏未氏と日江井麻里氏の共著『日本における自己株式取得の実態と開示内容改善への提言』であります。本稿は、自己株式取得に際するディスクロージャーの実態を調査し、問題点の指摘と改善案の提言を行っております。自己株式取得の実態とはすなわち、開始アナウンスで公表された予定取得株式数、金額どおりに企業が実際に自己株式取得を行っているのか否かということであり、調査の結果、予定と実際行われた自己株式取得の間には乖離があることが明らかになりました。

佳作の1本目は、河野直樹氏と岸本実氏の共著『日本企業は中期経営計画とどのように向き合っていくべきか』であります。本稿では、日本企業の中期経営計画の特殊性、有用性、そしてあるべき姿を明らかにすることに焦点を当て、特殊性の調査では、日本企業の中期経営計画を海外企業のものと比較することにより、日本企業は数値目標および達成年限に固執した中期経営計画を公表しており、さらに目標とする経営指標にも違いがあることを明らかにしました。

佳作の2本目は、中野智絵氏と横田眞奈弥氏の共著『銀行における株式保有の実態とその積極的開示に関する提案』であります。現在、国内企業全体において減少傾向にありますが、本稿はその中でも影響が大きいといわれる銀行の株式持合について分析を行い、その結果を踏まえ、情報利用者に価値のある株式の保有状況に関する情報の開示方法について提案することを目的としております。

※受賞論文、講評の全文は研究所レポート第10号(2016年1月刊行)に掲載してあります。

授賞式の開催模様

2015年12月7日午前10時30分より、弊社において授賞式を開催し、最優秀賞を受賞された上坂夏未氏と日江井麻里氏、佳作を受賞された河野直樹氏と岸本実氏、中野智絵氏と横田眞奈弥氏に、表彰状の授与などが行われました。
はじめに、弊社取締役会長 上野守生より挨拶があり、表彰状の授与へ移りました。受賞者の方々には、弊社会長 上野より表彰状と懸賞金の目録がそれぞれ贈呈されました。
次いで、黒川行治審査委員長(慶應義塾大学商学部教授)から、受賞論文に関する講評についてお話がありました。

授賞式の開催模様

手前左から、日江井麻里氏、上坂夏未氏、奥左から審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生、弊社社長上野剛史

授賞式の開催模様

手前左から、岸本実氏、河野直樹氏、奥左から審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生、弊社社長上野剛史

授賞式の開催模様

手前左から、横田眞奈弥氏、中野智絵氏、奥左から審査委員長黒川行治氏、弊社会長上野守生、弊社社長上野剛史

募集要項(ご参考)

テーマ
上場会社のディスクロージャー・IRをより効果的、効率的なものにするための研究および提案。
(但し、実証結果を出すための実証分析は不可。なお、提案を補強するための実証分析を論文の一部に含めることは可。また、IRの具体的な表示方法等の工夫を提案することも可とする。)

応募資格
40歳以下(2015年9月20日現在)の日本在住の方。大学生・大学院生・研究者・一般社会人等。個人または共同執筆(2名まで)。

懸賞金額
最優秀賞50万円(1本)、優秀賞30万円(1本)、佳作10万円(若干名)

応募締切
2015年9月20日(日)当日消印有効(持参不可・応募先は下記参照)

審査方法
下記の審査委員で構成する審査委員会で審査を行います。
委員長慶應義塾大学商学部 教授黒川 行治
委   員 早稲田大学商学学術院 教授川村 義則
委   員 早稲田大学大学院商学研究科 教授小宮山 賢
委   員 株式会社バリュークリエイト パートナー佐藤   明
委   員青山学院大学大学院 教授多賀谷 充
委   員株式会社プロネクサス 取締役会長上野 守生
    (敬称略)

発表
受賞者名は、2015年12月頃を目途に弊社ホームページにて発表致します。
受賞者には個別にご連絡致します。
受賞作は弊社研究所機関誌「研究所レポート」に掲載致します。

応募規定
1. 日本語で書かれたもので、未発表論文に限ります(1人1点)。
2. 参照した文献がある場合には、「参考文献」として明記してください。
また、引用した場合は出所を明記してください。
3. 受賞論文の版権は当社に帰属します。
4. 文章量は12,000字程度。図表・参考文献は別。
Word形式 A4 40字×35行(フォントサイズ:11ポイント)図表はExcel可。
5. データ(論文・要旨)をE-mailに添付し、件名を「第7回プロネクサス懸賞論文応募」として応募先アドレスまで送付すると同時に、以下の必要書類を配達証明付で締め切り(当日消印有効)までに応募先へ郵送してください。
・論文の出力原稿
・要旨を800字以内(Word形式)にまとめたもの
応募申込用紙(出力し、必要事項をご記入ください)
6. E-mailに添付していただいた論文データと、配達証明付きで郵送された必要書類が両方ともに揃った時点で応募とみなさせていただきます。
なお、応募された論文等は返却致しませんので、ご了承下さい。

問合せ・応募先
(株)プロネクサス プロネクサス総合研究所 懸賞論文係 原口・阿部
〒105−0022 東京都港区海岸1−2−20 汐留ビルディング5階
TEL:03−5777−3032(平日9:00〜17:30) E-mail:souken@pronexus.co.jp

お預かり致しました個人情報は、本懸賞論文にかかる業務のみに利用し、当社の「個人情報保護方針」(http://www.pronexus.co.jp/home/privacy/index.html)に従って適切に取り扱います。