ステークホルダーの皆さまへ

「変化への極めて高い対応力」を強みに、
革新的なサービスを開発・提供し、
ステークホルダーの皆様のご期待に応えてまいります。

当社は、2020年12月に創業90周年という大きな節目を迎えることができました。これもひとえに、お客様のご愛顧をはじめ株主様、取引先様や社員を含むステークホルダーの皆様のお蔭であり、厚く御礼申し上げます。

当社は、1930年に株券専業会社として創業し、1960年代には株券印刷のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築きました。1970年代から1980年代にかけては、商法(現在の会社法)、証券取引法(現在の金融商品取引法)関連書類の分野に進出。企業の情報開示を支援する「ディスクロージャービジネス」へと大きく転換を図り、IPOブームへの対応をはじめ、IR、投信関連事業にも進出しました。

代表取締役社長 上野 剛史

1990年代から2000年代にかけてはディスクロージャー関連法制度の改正や、ディスクロージャー分野のIT化、電子化にいち早く対応し、開示実務支援システムサービスやデータベースサービスの開発・提供に取り組みました。2006年には社名を「亜細亜証券印刷」から「プロネクサス」に変更。「社員一人一人が提供する価値やサービスをプロフェッショナルとしての水準まで高め、お客様からの信頼を得ることで、よりネクサス(絆)を深めていく」という決意を込めました。更に、2010年代からは、開示制度の変化に対応した英文IRツール、Webサービスの拡大、体制強化や、お客様ニーズを踏まえたBPOサービス、海外進出支援サービスの展開、データベース事業の拡充を、M&Aも含め積極的に図って参りました。また、2014年には台湾、2019年にはベトナムに現地法人を設立して開始した日系企業向けBPO事業も順調に推移しております。現在は、上場企業をはじめ、IPO志向企業、投信運用会社、J-REIT投資法人、金融機関、大学等、合計4,000社近いお客様とお取引を頂いております。

この様に、当社は創業から今日に至るまで、時代の変化を先取りし、ディスクロージャー分野を中心にそれ迄どこにも存在していなかったサービス・製品を開発・提供し、新たなビジネス領域を創出し、世界でも類を見ない唯一無二のビジネスモデルを確立してまいりました。しかしながら、今後は、加速度的に進展することが想定されるディスクロージャー・IR分野の電子化・ペーパーレス化に的確に対応すると共に、新型コロナウイルスの感染拡大以降、大きく変貌を遂げた生活様式、ビジネス環境に適合したビジネスモデルを改めて構築していかなかればなりません。

当社は、電子化・ペーパーレス化の急速な進展を踏まえて、お客様との間の業務プロセスとコミュニケーションのあり方を変革する重要性を強く認識しており、そのための戦略的な投資を拡大しております。お客様に提供する開示実務支援システムと情報共有システムの開発投資を加速させるとともに、テレワークを前提とした社内の業務インフラの電子化と対応設備の拡充、成長分野における人財獲得に重点投資を決定し実行しております。

現在、地球的規模で社会・経済システムの再構築の必要性が謳われるなか、当社をとりまく経営環境も激変していくことが予想されます。創業以来の「変化への極めて高い対応力」をDNAとし、当社の強みであるシステム開発力とコンサルティング力を活かして、これからも革新的な商品・サービスの開発を進めてまいります。引き続き、お客様に安心してご利用いただき、ご満足いただける新たな価値を提供すべく努力を続け、ステークホルダーの皆様から尊敬され、社会にとってなくてはならない企業をめざしてまいります。

株式会社プロネクサス 代表取締役社長 上野 剛史