工場における環境マネジメントシステム(ISO14001)の維持・管理と活動
環境理念、環境方針を定め、それに基づいた環境保全活動をグループ全体で推進しています。
戸田工場では、環境マネジメントシステムの認証を継続維持するとともに、環境管理責任者をメンバーとした「環境委員会」を開催し、VOC(揮発性有機化合物)抑制や、生産工程で発生する様々な課題解決に取り組んでいます。主要資材である、用紙、印刷インキ、現像液、洗浄剤等については、削減と再資源化を進め、2010年の工場稼働以降、ゼロエミッション(再資源化率)99%以上と、100%に近い水準を維持しています。印刷工程で排出される断裁屑は、集塵機で収集・圧縮し、リサイクルに活用しています。有機溶剤については、安全衛生法の改定に伴うリスクアセスメントを実施し、リスクと防止対策を社員に周知することで社員の健康管理、良好な職場環境を維持しています。
また、環境配慮型製品を積極的に導入し、FSC®認証制度※の認定を継続運用し、お客様にFSC®認証紙の使用を推奨しています。印刷インキは、植物油由来の環境配慮型インキの使用を前提とし、また、NON-VOCタイプのUVインキを使用する新印刷機の導入によって、VOC抑制がさらに進んでいます。
省エネルギー面では、電力監視ソフトによる使用電力の「見える化」と電力量コントロールを行っています。稼働停止・待機状態にある設備の電源オフ徹底、不要なエリアの消灯や照明器具の削減に加え、設備の運用方法の見直し等によりロスを削減しています。
- ※FSC®認証制度:適切な森林管理と基準を設けて対象森林を認証するFM認証と非認証材が混入しないよう適切な管理を行うCOC認証からなる。
再資源化率(単位:%)
(年度) | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
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再資源化率 | 99.4 | 99.5 | 99.5 | 99.4 | 99.4 |
エコインキ・エコ用紙使用率(単位:%)
(年度) | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
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エコインキ使用率 | 88.2 | 84.3 | 92.2 | 97.0 | 96.2 |
エコ用紙使用率 | 56.7 | 54.1 | 51.6 | 63.8 | 66.9 |
CSR環境実績表
環境目的 | 2017年度 環境目標 |
2017年度の 取り組み実績 |
2018年度 環境目標 |
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廃棄物の削減 | ゼロエミッション 99%台の維持 |
ゼロエミッション 99.4% |
ゼロエミッション 99%台の維持 |
環境に優しい 工場を目指す |
環境法令・条例の遵守、自主規制の遵守
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環境法令・条例の遵守、自主規制の遵守
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オフィスにおける省エネルギー、環境配慮の取り組み推進
本社においては、事務用品・備品等のリサイクルや節電を中心とした省エネルギー対策を実施しています。消費電力については、サーバー仮想化による既存サーバー機器の削減や、空調機のコントロールを継続しています。また、省エネ活動の進捗を確認するため、監査室が内部監査を実施し、結果を各部門と経営陣に報告しています。
株式会社アスプコミュニケーションズにおいても、本社同様に、空調機のコントロール、クールビズを導入しています。電力削減については、休憩時間の消灯や人感センサー設置等を進めています。また、廃棄されたOA用紙については、溶解処理後にリサイクルを実施しています。
森林資源保護を含む、環境保全活動に対する社員の啓発強化
戸田工場では、「戸田工場マナー研修」を実施し、ごみの分別から化学物質の漏えい時の対応まで、環境保全のテーマを網羅した研修会を定期開催しています。
また、「安全、品質、納期、コスト」の管理・向上という基本方針のもと、NPS改善活動を作業環境の改善や業務効率向上を目指す改善提案活動として展開しています。リーダークラス社員への教育と現場への落とし込み、進捗管理や報告・検討会を通じて、意識向上につなげています。
当社は印刷業を営むことから、印刷用紙の削減やリサイクルだけでなく、森林資源保護が重要と考え、2011年より、「プロネクサスの森活動」を推進しています。山梨県道志村が進める「道志の森づくり」基金に支援金を寄付し、村内の対象地を「プロネクサスの森」と定め、その整備活動に役立てています。また、社員の環境保全に対する意識向上のため、「プロネクサスの森」でのイベントを定期実施しています。
毎年夏に開催される「プロネクサスの森」ファミリーイベントに、2017年度も社員とその家族を含む約70名が参加しました。2016年4月から第二期の活動が始まりましたが、毎回天気に恵まれず、1年以上現地での体験活動ができませんでした。そして今回、曇り空ではありましたがようやく予定通り開催することができました。参加者は現地で作業をする森林班、川遊びと工作をするファミリー班、そして、食事の準備をするBBQ班に分かれて活動しました。
森林班では、今回、主に林道整備の作業を行い、皆で力を合わせた結果あっという間に約50mの林道ができました。ファミリー班は道志村の渓流での川遊びをして、都会では味わえない大自然を満喫しました。その後全員集合し、BBQを楽しみ、子供達は木工に取り組むという充実した活動となりました。